こんにちは~、アーティストchiguです。
オートクチュール刺繍、手紡ぎ&手織りをしております。
小林ケンタロウ氏の料理本に『ケンタロウのないならないで あったらあったで』という本がある。
ちょっと見せてもらったことがあるだけなので内容は忘れてしまったが、秀逸タイトルだな!と感心してしまう。
そういうの、たくさんあるよね。特にちょっと特殊な調味料とかスパイスとかさ。
アンチョビなんか日本ではその代表格ではあるまいか。
そう、無くてもいいけど、あったらそれなりになかなか良いもの。
私は手頃な価格のアンチョビフィレを見かけるとつい買ってしまう。
風味がけっこう好きで、キャベツを炒めたりオーブンで焼いたりするときに使うとすごく美味しい。たまにアンチョビ風味のパスタも食べたくなる。
でもねえ、これが使い切るの、私には難しいのよね。
その理由は、使い道と言うよりも使い勝手、だ。
小瓶にオイル漬けになっているアンチョビをそっと必要量取り出して(がっちりくっついていたりするとこれまた難儀する)、まな板の上でたたく、という作業がとても面倒。
手もまな板もオイルだらけになって、手をしっかり洗ってから次の作業、なんて想像すると、美味しいとわかっていても実際使うことから遠ざかる。
特に夕食の準備は割と忙しくやるから、そういうひと手間を追加する余裕がない。
そんなわけで、アンチョビオイル漬けの小瓶が冷蔵庫の隅っこに長いことあると、
気にはなるわでも使わないわでなんだかな~、なのだ。
使い切った時はすごく「やってやったぜ」ってな気持ちになる。
そんなアンチョビ、先日、輸入食品屋さんでチューブ入りのペーストを試しに買ってみた。
パッケージもチューブも可愛い。
なんで今までペースト買わなかったのかな~!
すごく便利だ。びっくり。
小さな容器に絞り出して、オリーブオイルと混ぜ混ぜしたらすぐ使える。
手も汚れないしまな板をごしごしする必要もない。
風味も変わらないと思う。
おかげでアンチョビの登場頻度は、瓶詰時代を1とすると、3くらいに上がった。
・・・3くらいにしか上がらないけどね。そもそもそうしょっちゅう使うもんでもないからね。
ただ、使い勝手の良さで言えば1だったものが6、とか7になった。
誰が考えたのか分かりませんが、これを思いついた方、ありがとうございます。なんてね。
おうちごはんはやっぱり良いよね。
なんでもない晩ごはんでも、作ったものを美味しく頂くって本当に贅沢だ。
更にはこんな便利なものがさりげなく存在していて、これからだって色んな出会いがあるだろう。
その度に奥行も幅も広がり続ける、それもまたおうちごはんの魅力なのだ。