こんにちは~、アーティストchiguです。
オートクチュール刺繍、手紡ぎ&手織りなどなどしております。
いつも休みの日はたくさん洗濯をしてくれる相方。
日常の中では私が手が回らない大物なんかもやってくれる。
で、先日の晴れた日曜日も、たくさん洗濯して干してくれた。
相方がせっせとベランダで干しているあいだ、
私もベランダから雑巾とってきて玄関を拭いてみたり、
また雑巾戻しに行ったら今度は洗面台を磨いてみたりとうろちょろ。
その間、窓の外をふと見ると、
洗濯もの干し終わった相方はベランダのベンチに座って空を見ていたりするので
おぉ、優雅に良い時間を過ごしているね~、そうやってぼーっとするのも大事だよねえ、
なんて感心してたら・・・
どうも私がベランダに出る窓のカギを閉めてしまって、要は締め出していたことが判明。
開けてと言おうにもさっさとリビングからいなくなってしまうので
ぼーっと待っているしかなかったらしい。
ははは、ごめん。なんか笑える。ごめんね。
え~と、その話は本題ではありません。
刺繍枠にはまだスペースがあったのだけれど
とりあえずひと区切り、のようなタイミングが来たので
布を切り出してブローチの仕立てを開始した。

すっごく良いんですよ、これが。
刺繍枠に布として張ってあった平面の状態から
立体感のある土台を使って仕立てていくことでガラッと雰囲気が変わる。
そのときに急にいきいきする。
刺繍台にあるときは「わ~、すごくきれいだな」とか「可愛いな」って思いながら作ってるのが
仕立てて立体感が出て、更にブローチ台の枠がシンプルな額縁みたいに引き締めてくれると
なんかひとつのモノとして「生まれる」んだよね。
急に力を持つと言いますか。うまく言えないな。
この瞬間は作り手の味わえる醍醐味かも知れん。
この後、使って下さる方の手元へ行くと、
前の記事に書いたように生まれ直すってことが起こる。
殆どの場合はその生まれ直したときを見ることは出来ない。
でもお客様のもとで私が想像もしなかったような輝きを頂くことを知っていると
作業にも熱が入るというもの。
刺繍も時間がかかるけど仕上げもやっぱり時間がかかる。
最後の魔法の時間ですな。