こころのありかたをととのえる

こんにちは~、アーティストchiguです。


ちょっと唐突な話題、なんだけど。

作品を販売しているサイトのプロフィール欄にこう書いてる。

「ひとつひとつ丁寧な手仕事で制作しております。

その都度こころに浮かんだものを表現しておりますので、1点ものです。

美しく奥行きのあるアートワークをお届けできるよう、

日々技術を磨くだけでなく、

毎日の生活・こころのあり方も制作に向けてととのえております。」


「毎日の生活・こころのあり方もととのえてる」ってなんだ?!って、ちと分かりにくいよね。

かと言って簡潔に説明するのも大変難しいんだけど・・・。


今のシリーズは、うんと自分と向き合って、そこから生まれてくるものを表現するアートワーク。

たまたま刺繍がその手法なわけだけれど、表現できるならなんでも良いと言えば良い。



ただ、出来る限り、嘘のない創作をしたい。嘘のないものをお届けしたい。

自分としっかり対話して、澄んだ水の底から汲み上げたものを作りたい。

しっかりその時その時に集中したいし、自分という存在の精度を高めたい。


で、日頃からすごく気を付けていることのひとつが、自分のなかに何を取り入れるかってこと。

人は食べたもので出来ているってよく言うでしょ?その通りだと思う。

それと同じで、私たちは見聞きしたものからも出来ている。

つまりさ、どんな情報を取り入れるかってことは、なにを食べるかと同じくらい重要なんだ、私にとっては。

私はテレビのつけっぱなしをしないんだけれど、番組にしろCMにしろ、雑多な情報を無意識にどんどん見聞きするのを避けているから(どんどん流れてくるのが苦手っていうのが大きいけど)。

同じ理由で習慣として新聞を読むことはしないし、次々と更新されるネットニュースの見出しを無意識に眺めたりもしない。

少なくとも、無意識に(あるいは無防備に)そういうものに自分をさらさないようにしてると思う。

もし見るなら、意識的に「そうしよう」と選択する。


それは、今日、なにを食べようかな、と自分の身体に耳を澄ませて選ぶことと同じ。

そこでジャンクフードを選んだっていい。ちゃんと選んだのなら。


そんな小さな選択の積み重ねが明日の自分を作る。


今日、なんとなくネットニュースの見出しに目を通して、芸能人の話題を目にして、その人のことを知ったつもりになって感想を述べるのかどうか。

怒りのはけ口になりそうな話題を与えられて、無自覚に自分が抱える怒りを載せて、知らない人を非難するのかどうか。

いささかフィクションの入った「ちょっといい話」を鵜呑みにして立ち止まって考えることなく、ぽちっとするっと拡散してしまうのかどうか。

そんなことひとつひとつ。


なにもいつも清く美しくまっとうなものだけを見聞きしよう、ってことじゃない。


それじゃ、世界のごく一部しか見ないことになる。

世界は雑多で混濁で、私たちはまさにその一部として生きている。


ただ、溢れるあらゆる情報に純粋なものなんてなくて、

私たちの手元に届くときには、必ず誰かの視線と意図というフィルターを通って来ているってことを忘れないってことかな。

それは陰謀とかそんな大きなものでは無くて、もっと些細な、なんだったら与えた方も無意識に撒き散らしてしまっているようなものたちだ。

でもそれはあっという間に人の心を侵食する。

私たちは本当に簡単に

誰かの意図を、どんどん自分に取り込んで、自分のもののように錯覚してしまう。

誰かから操作的に与えられた情報にのって、指示された道を知らずに進んでしまう。


私にとって、それはとても不自由なこと。

水は濁って、向き合うべき自分がどこにいるのか分からなくなる。

知らず知らずに食べ過ぎて何を食べたかも覚えていなくて、気が付くと動きにくい。


世の中にはとても器の大きい人が存在して、そういう人は他者のものであれなんであれ、無意識にあらゆるものを取り入れて抱えておいたりエネルギーにしたり出来る。

豪快になんでも食べて飲んでそっくり血肉にしてしまうような。

アーティストにもそういう人っている。

そういうのってかっこいい。憧れもする。


でも、それが私らしいか、あるいは私らしい創作に繋がる在り方かっていうと、そうじゃない。

そういうことはそういう人にお任せ。かっこいいな~ってため息つきながら。


私は自分らしい自分で在るために、選ぶ。

私がたどり着く創作のために、選ぶ。


っていうのが、日常的に自分をととのえる作業のひとつ。

明日の自分は今日の自分が選んだもので作られる。

それが愚かであれ崇高であれ、しかと選んだものであれば、それはちゃんと自分の良きものになってくれる・・・と、思う。



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