こんにちは~、アーティストchiguです。
オートクチュール刺繍、手紡ぎ&手織りをしております。
先日の記事の冒頭に、ギターの練習をしていると書いた。
その件について。
ギターの音って好きで、とくにクラシックギターの演奏を聴くのはすごく好き。
たぶん数ある楽器の音色のなかで一番好きだと思う。
過去に朴葵姫さん、村治佳織さんの生演奏を聴く機会を得られたけど(な、なんてラッキーなんだ・・・)
これは魔法のような世界だった。
その空間でその音を聴いているだけで身体中の知らぬ間に傷ついた部分が癒えていくように思えた。
前にも書いたけど、森の奥の、動物たちしか知らない「癒しの泉」みたいだった。
特に朴さんの『アルハンブラの思い出』のトレモロは繊細で美しくて、ギターからごく細かい金粉がふわ~っと舞い上がってそれがホールを満たしていくような音だった。
そんな感覚は初めてだったねえ。
まあ、生々しい感覚はもう覚えていないにしても、その感動は忘れられない。
おっと、前置き長いけど。
ギターですよ。
聴くのが好きなのはずっと前からで、でもそれと自分が弾きたいと思ったのはまったく別。
はじめに就職した職場の先輩方が、なぜか「ギターが弾けるのは当たり前」みたいな職場だったんだよね。
当時はまだこじんまりとした医療機関で(その後あれよあれよという間に規模が拡大した)人数も少なかった、その全員とまでは言わないまでも、ほとんど皆さんギター弾けますっていう環境だった。
皆さんが気軽にアコギを手にしてはジャンジャンと引き語りをごく自然にしているのを見て、もともと音楽LOVEの私は当然、それ、やりたい!って思ったわけだ。
それが始まり。
ちなみに私はあまり上手くならなかった。
ストロークが下手だし、そう熱心に練習もしなかったから本当に簡単なコードで弾ける曲をぽろんぽろんとやる程度。
で、弾いたり、弾かなかったり、それがもう20年ですかね~。
やれば楽しいんだけどね。
じつは年始に「今年はまた引き語りの練習しようかな~」ってなんとなく抱負を抱いていたんだけれど、はじめの頃こそ練習したものの、あまりの上達しなさに弾かなくなってしまっていた。
言い訳をひとつしますと、我が家にあるギターが、ちと弾きにくい。
そもそもギターは練習すれば弦を抑える指が痛くなるのはもう避けようのないことではあるんだけれど、我が家のギターは弦の位置が特に高い。つまり、押さえるのにけっこうな力を必要とするタイプなのだ。
一度楽器屋さんでそのメンテナンスをお願いしたが、これ以上の調整は無理、との返答だった。
個体としてそういうやつなんだね。
で、すぐに指は痛くなるし、あまりの痛さにそれ以上押さえられない、ってことになってしまって、練習がはかどらない。
ちなみに職場のギターはそのへんゆるゆるで(それもよしあしだけど)弾きやすかったから、「あ、弦高が低いギターってこんなに弾きやすいんだ」って思った覚えはある。
まあ、はじめに選んだ時はそういうこともあまり知らないで選んだからねえ。
一応ちょっと小さめのを選びはしたけど、それ以外の条件とかよく分からないときだったから。
もう年末がせまるつい先日、「今年は弾くっつって、結局ギター、弾いてないじゃん!」と思い出して、やっぱり好きだし、弾こうかなという気になった。
ちょうど季節柄で、ジョン・レノンとヨーコ・オノの『Happy Christmas』を練習することにして、指いて~と言いながらやってたわけ。
指いて~で長時間は出来ないが、やっぱり楽しい。下手でも楽しい。
『Happy Christmas』のコード進行はシンプルながらとても美しい。
ふわっと気分が高揚する感じがある。
で、ふと、こんなに指いて~と言いながらやるくらいなら、弦高やサイズ感が自分に合ったギターを手に入れても良いんじゃないか、と思い立った。
これまでそれは思いつかなかったんだよね~、ギターなんて1本ありゃ十分だろ、って思ってて。
で、調べてみると、なんとここ数年「ミニギター」なるものが流行っていて、一般的なサイズのものと比べても機能の劣らない小さめギターがたくさん出ていると言うじゃないですか!
それを早く言ってくれよ、「ちびっこchiguさんのために、小さいギター作ってますよ」って、教えておいてくれよ。
それに、うちに2本あったら、相方と二人で弾けるじゃん!!
楽器はひとりも楽しいけど、やっぱり、合奏って楽しいもんね~。
と、かなり気分が盛り上がった。
そんなわけで、ミニギター。良い響きの単語ですな。ちびっこにはどきゅーんと来るぜ。
まあ、とりあえず『Happy Christmas』の練習。
歌詞だってシンプルだけど、本当に素敵だ。
今年はこんな年だったから、あらためて多くの人の心に響くんじゃないかな。
名曲だよね。