こんにちは~、アーティストchiguです。
手織りとオートクチュール刺繡で作品を制作しております。
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昨日は市内の花火大会だった。
花火大会はそれなりにウキウキする行事ではあるけれど
動物と暮らしている者にとっては試練の日でもある。
色々な動物の多くの飼い主さんたちがそうなのではあるまいか。
我が家の白チワワのおちびも、あの大きな音と振動は相当怖いらしい。
会場と我が家はそんなに遠く離れていないので
尺玉が上がれば、どん、とそれなりに建物が揺れる。
怖いよね、何が起こっているか分からない動物にとってはさ。
そんなとき、膝にのって甘えてくれれば「お~、よしよし」なんてやるんだけれど
犬たちは本当に怖いとき、そういう行動はとらない。
だいたい一人で避難場所を探して右往左往し、こちらの心配なんか受け止める余裕はないのだ。
おちびは雷や花火のときはだいたいお風呂場に避難して、
タイルの上に妙に姿勢よく伏せてただじっと耐えている。
こちらがマットを敷いてあげたり、すこしでも避難場所になればと洞窟ベッドを運んであげても
それは余計なお世話らしく利用しない。
ただ、タイルの上で、修行僧のような顔をしてじっとしているのだ。
こちらとしてはちと寂しいものの、仕方ないよね。
恐怖にどう対処するかは彼らが決めることなのだ。
前置きが長くなったけれど、とにかくそんなおちびを見ているこちらもストレスだということで
今年は花火を避けて出かけてみることにした。
夕食を早めに済ませ、車に乗り込んで、海へ。

とても夕焼けがきれいというより激しい(そんな表現使うかな)空で
昨日の暑さの締めくくり、というような色だった。

海の上に月がのぼっている光景はとても素敵だ。
神秘的だよね。

はい、そこにおちびです。
日が沈んでもなお、あんなに街中は暑かったのに
海はすっと涼しかった。
熱も冷めた歩道で安心しておちびを遊ばせることができて、
嬉しそうにあちこちのにおいを嗅いで歩く様子を見守った。
まだ砂をぺろぺろぱくぱく食べる癖が抜けないので、残念ながら浜辺は抱っこで。
砂食べはいつまで続くのだろか・・・食感と言い味と言い、決して良いものではないと思うけど。
海、なかなか良かったね~、と、帰るころには花火も終わっているであろう時間に
車に乗り込んで帰途。
走っていると遠くに上がっては散っていく花火が見える。
音が聞こえず遠い花火って、儚くて切ない。
胸がきゅっとなるような光景だった。
ところがですよ、もう終わっているだろうと思った花火は、
市内に近づいてもまだやっていた。
と言いますか、ちょうど市内に入ったころにクライマックスで
尺玉がどんどこ上がり、その下の方でも最も明るくて華やかな光景が広がり
つまり、せっかく避難していたと言うのにいちばん盛り上がる時間に近づいてしまったわけだ。
車の中にもちゃんと音も振動も響いて、寝ていたおちびもさすがに気づいてぶるぶる震えだす。
「ほら~、サラ・ブライトマンが歌ってるよ~」とカーステレオでごまかそうとするが
通用するわけもなく・・・。
短い時間だったにせよ、おちびには災難だった。
ごめんね、タイミングを見誤ったみたいだ。
でも、近づいたところでクライマックスを見て、それはとてもきれいだった。
これはこれで見られて良かったな、災難たって、ほんのわずかな時間だったし。
昨日はそんな夜を過ごした。
来年はもうちょっと計画的に出かけよう。