こんにちは~、chiguです。
手織りをしています。
このブログでは、ストールが出来上がっていく工程や、その背景となっている日常についてお届けしています。
相変わらず、ちょこちょことお菓子を焼いている。
過去のお菓子の記事はこちらなど↓
お菓子を作るのは、単純に楽しい。
初めてのレシピで「どんな風に出来るのかな?!」と味を想像しながら作業するのはすごく気分が上がるし、
作り慣れたお菓子をふと食べたくなってせっせと焼くのも楽しい。
更に最近は昨今の値上げラッシュで、いわゆる”日常的なおやつ”をスーパーなどで購入するハードルが気分的に妙に上がってしまって、じゃあ作ろうかな、という傾向もある。

気分的に、という部分をより詳しく述べると
金銭的に買えない値段でもない、
でも、この金額を出したとして、それに見合う満足感は果たしてあるだろうか、
いや~、スーパーのお菓子だし、そこはそれなりの限界がある・・・
といった心情だ。
私はけっして節約家ではないけれど(むしろ出来ない方)、
そういうところで、特に食べることに関しては、けっこうケチだなと自分で思う。
たとえ実際に払う金額がそう高くないとしても、払うからには、満足したいのだ。
「味はたいしたことないけど、安かったからいいや」などと思いながら食事やおやつを食べたくない。
食べるからには「わ~!美味しい~!」と言いながら食べたい。
その、一回一回にかける情熱のようなものが、無駄にメラメラしている。
そんなわけで外食はめったにせず(一回の外食にかける勝負感が高すぎて)、おやつもそうそう気軽に買えない、ということになってくる。
で、作る、と。
実のところ、わざわざおやつを作るのは尚コストがかかる。
材料費がかかり、光熱費がかかり、時間がかかる。
では、自分で作るおやつの価値は何かといえば、良い素材を選べること、素朴で飽きのこない美味しさを楽しめることかと思う。
プロの作る完成度の高いお菓子とも、大量生産品とも違う、ホッと安心感のある味わいだ。
そして作る楽しさがある。
日々のご飯もまた然り。
私はそれをコストと見合っていると評価しているわけだ。
これは価値観によって、のことだよね。
ひとつ手仕事を始めると、他の色んなことを自分でやってみようという気持ちが芽生える人は少なくないと思う。
これまでだったら購入したり、サービスにお任せしていた、こんなことも自分で出来る、こんなものも本当は自分で作れるんだと分かったときの
世界がふっと自由になる感覚はとても素敵だ。
購入する商品のようなきっちりした完成度は必要ない。
自分の手で出来る、というささやかな自信と、自分の手で生み出したものに対する愛しさが
人生を少しずつ豊かにしてくれる。

と、簡単なお菓子を焼く、という最近のご報告が、壮大な話になってきた。
おやつを食べるなら、なんとなくではなく、美味しく食べて満足したい。
そう思ったとき、作るという選択肢はなかなか有効ですよ、という話です。