こんにちは~、アーティストchiguです。
オートクチュール刺繍、手紡ぎ&手織りなどをしております。
気が付くと、昨年体調を崩してからあっという間に一年だ。
↓体調を崩したことを説明してみた記事
ありがたいことに、この時の大変さなんか思い出せないくらい、のんきにやっている。
実感とか、ありありとした体験の記憶としては、忘れちゃうんだよな。
出来事としては覚えてるけどさ。
確かしばらくはかなり慎重に過ごしていたと思うけど、それもどの時期にどうしていたのか、とか、思い出せないねえ。
12月と1月くらいは数回、ひどいめまいがあったと思う。その後は無い。
結局は明確な原因は分からなかったわけだけれど、兆候は分かったので、それがある時は気を付ける、くらいかな。
私の場合は呼吸が浅くなって、なんとなく息苦しくなる。深呼吸してもしきれないような感じ。
なのに妙に気が急いて落ち着きがなくなって、やらなくても良いようなことをやろうとしてしまう。じっとしていられなくなるのだ。
で、その作業はすごく雑で、包丁なんか使うと爪に当ててしまったりして、やっぱり変だな、これはおかしいって感じに気づく。
そこまで行く前に息苦しいってところでだいたい気が付くけどね。
そうなったら眠るしかない。
そして、1時間とか2時間とか、眠ったら治る。変なものだな。
もっと言えば、息苦しくなる前に、無理せず過ごす。
日常で休憩をとったりストレッチしたり昼寝したり、そんなことを大切にする。
SNSをなるべく見ない、目が疲れすぎないようにする、早く寝る、そんなこと。
で、今は元気。もしくは元気をキープすべく、気をつけている。
タイミングとしてはコロナがやって来るほんのちょっと前に、
体調不良で動けないもんだから否応なく自粛生活となった。
やれることがものすごく限定された。
そこで本当はやらなくて良いのにやらなきゃいけないと思いこんでいたことが浮き彫りになった。
それらはまあ、やらないことにした。
今も、「それって今やることかい?」と自分に訊くことがある。
逆に、それまで心のどこかで無駄に思えて罪悪感が微かにあった休憩とか昼寝ってものが、
食事や夜の睡眠と同等に本当に大切なものだと分かった。
それまでも十分自分のペースで生活していると思っていたけれど
制作やその発表のタイミングなどなど、その決め方も見つめ直すことになった。
こうして振り返ると、意識が濃密になったのかも知れないな。
大切なところにエイッとエネルギーを向ける。
こういうことって作業効率の良さを求めて段取りすること、とかとは全然違う。
あくまでもその時の自分にとって大切なところに注目する。
だから人から見ればばかばかしいこともあるだろうし
それまでの自分から見れば「そんなことやってる暇があったら、これやったら」ってことだって多々ある。
大切なところは、その時の自分がしっかり決めるしかないのだ。
誰のなんの保証も無いとしても。
そして、そういう生活が出来ることって相方をはじめ家族の支えあってのことで
ほんと感謝してる。
もちろん、こうして私の文章を読んだり作品を愛でて下さる皆さんにも。
あくまでもまずは自分がそう決めることが大事だけれど、
その後に必ずあるのは、やっぱり感謝だ。
今年はそんなこんなで、内側にエネルギーが向いたシーズンだったな。
コロナもあったけど、それとはまた別の事情だったように思う。
これからそのベクトルはまた変わっていくかも知れない。
変わったらいいな、変化って面白いからなって思う。
自分が変わっていくこと。なんか面白いよね。
お話変わって。
少し前にポルトガルのチョコレートを買った。
可愛いパッケージ。
ポルトガルで二人の女性が作っているチョコレートで色んな賞を受賞してるそうな。
いわゆるBEAN TO BARというやつで、カカオ豆からチョコレートになるまでの製造を一貫して行う、というやり方。
これをやっているところはカカオの産地選びから、そこからまたどの豆を選びどんなチョコにするのか、とてもこだわっている。
そのこだわりが結果となった味を私たちがどこまで理解できているかは分からないけれど、すごいよね。
ちなみにこのポルトガルのチョコレートを作っている二人の女性のうち、おひとりは日本人だそう。
こういう話を聞くと、色んな人が色んなところで色んなことやってるもんだな~っとしみじみ思う。
私の知る世界はなんて狭いんだろう。
画像のチョコはタンザニアのカカオ豆、羊のミルクを使っている。
チョコとしては味わったことのない不思議な濃厚さと酸味を併せ持っている。
もちろん美味しいし、更にとても味わい深い。
そして、一緒にこの羊を買って連れて帰った。
なんか一目ぼれだった。
小さいのにけっこう重い。
ようこそ、我が家へ。ただ居てくれるだけでいいからね。よろしくね。