シルク紡ぎ試行錯誤

こんにちは~、今日は朝から糸紡ぎのchiguです。

今、ちょっと休憩するか、と言う時間。

シルクは先日記事に書いたベージュの野蚕を紡いでます。


シルクと言うと、繭から引き出される細い細い繊維がず~っと巻き取られてつやつやぴかぴかの洗練された糸になっていく、というイメージが強いけれど、私が今取り組んでいるのは、いわば「つやぴかとはまた違った子たち」。

野蚕というからには、野生の虫の繭だわね。

野生のみのむしみたいな繭とかからも繊維をとって利用するんだわね。

で、長い繊維がとれないタイプの繭は、短い繊維をとって綿状の姿にして紡ぐんだわね、きっと。

ちなみにもともと長い繊維をとれる筈の種類の繭でも、穴が開いたりしていると短くしか取れないから、やっぱり短いなりの利用をするとのこと。


私が今扱っているのはこんなの。↓



やっぱり短い繊維をざらっと綿状にしたもので(どうもフンワリ、とかそういうかわいらしい風貌ではないのだ)、けっこうゴミも交じっているしぶつぶつと繊維の塊も入っている。

この見た目はイマイチの変な綿。適量とりわけるために膝にのせたら、次の瞬間、膝がふわ~っとあったかい!すごいなあ。


これが繭だったとはね・・・。

「はじめにウニ食べた人ってすごいよね~」とかお約束のセリフだけど、いやいや、虫の繭から繊維をとって身に纏おうって思った人もスゴイと思うよ。誰なんだ。

人間てどの分野においてもほんと、貪欲なんだよなあ。

いい悪いじゃなくて、そのパワーはすごいよね。


と、話がそれましたが、そうそう、私の糸紡ぎね。

でさ、しばらくは綿状のところから直接繊維を引き出して紡いでいたんだけれどどうもやりにくい。スムーズに引き出されないし、手触りがイマイチな気がする。


で、とうとうカーディングしてみることにしました。



何回かカードがけする。

本当に短い繊維なので、羊毛のようにきれいに流れるように揃うとかそういう感じはしない。なんとかまとまる程度。



で、くるくるっと丸めてローラグに。

流れを揃えずに紡ぐんだから、これは紡毛ということか。

いや、毛じゃないから紡糸?よく分からんけど。



糸にするとこんな感じ。

糸としてはカーディングする前とそんな変わらない気も・・・。

ただ、紡ぎやすくはなった。


と、紡ぎは分からんなりの試行錯誤。これがどうなのかって自分では全然分かってないんだけど、試して結果をみて、を繰り返すのもいいよね。


ん?

試し→結果、という意味では、膝に一瞬のせただけであんなにあったかい繊維を、こうして空気を含む方法で紡ぐわけだから、ひょっとしてすっごく軽くてあったかい織物になるのでは?!

おぅ~!急に楽しくなってきた~!!


…でも、カーディングする手間が増えたからしばらくかかるわね。

いつも通りですここは気長にいこう。

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