こんにちは~、アーティストchiguです。
オートクチュール刺繍、手紡ぎ&手織りをしております。
今年はあえて桜の写真を撮りに行くことはしなかった。
ぶらぶらと散歩しながらただ眺めることにした。
桜はあっという間に満開になって、あっという間にはらはらと散っている。
昨日まで3月だったってのにね。
そんなこんなでいつの間にかすっかり春だ。
白チワワのおちびは活動的で注目を浴びるためのいたずらに余念がない。
私が織物や糸紡ぎをしていると、相手にしてよ、と定期的にやってくる。
今、手が離せないからね、と作業を続けていると、おちびは「見て~」と、カゴから糸をひっぱり出したり、空のコーンを持ち出したりする。
空のコーンなら、いいか。糸はちと困るけど。
しばらくガシガシと遊ぶ。
ときどき「ちゃんと見てくれてる~?」とこちらを確認する。
はいはい、見てますよ。楽しそう。いいね。
私はと言えば、冬はなかなか見えてこなかった、これからの制作の方向性のようなものが、ここに来てしっかりとかたちになってきた。
こういうのって頭であれこれ考えて「よし、こうしよう!」ってなったとしても、頭で考えたことでしかない。どうもふわふわしていて実際にかたちにしていくのは難儀する。
やっぱり手を動かしているうちに自然と育ってきた、地にしっかりと根付く「種」が芽吹くことが大切なように思う。
思考は種を得たあと、そこから育つものを整えるのに使う。
じつはしばらくそういう「力のある種」が自分のなかに得られず焦る気持ちがあった。
だからこの春の来たタイミングで、方向性が見えてきたことは嬉しい。
今後しばらく、制作の中心は織物と糸紡ぎになる。
ここ数年は制作にかける時間のとり方はあえて曖昧にしてきたけれど、
これからは制作にかける時間を増やし、がっちり取り組もうと思う。
心身共に健康的に制作できるリズムや、家事とのバランスもよく見て。
この1週間はそんなことを思い、実行に移しながら生活していた。
春だね。
春だけど、これからどんどんあったかくなるけど、ウール。
ワントーンでまとめて、柄は浮かび上がるものを楽しむ。そんなストール。