こんにちは~、ここのところ刺繍がノッているchiguです。
ノッているって私のなかでは素晴らしくて幸せな時間だ。
何かを作ることを年単位でやっていると、いつもノッていられるわけではないことが分かってくる。
自分のなかに「作らないと!」みたいな思い込みがあると、ノッていなくてそれが出来ない時間はいささかつらい。
時間はあるのに、作れない。道具も材料もあるのに、作れない。
自分がだめな人、みたいに思えてくる。
他の人はこの時間、働いて有意義な時間を過ごしているのに。
これまで、そんなときの対策をいろいろ考え試行錯誤してきた。
無理に作業台の前に座って何か絞り出してみるか?
パターンのあるものをとりあえず作っておくか?
最近の私の良いところと言えば、
こういう焦りから距離を置けるようになったことかと思う。
そのキモは「作りたい衝動から作った作品が、今の私のベスト作品だ」と決めたことだ。
今、取り組んでいるシリーズは、特に決まったモチーフが無い。
なんというか、本当にその場のノリだけで面が埋められていく。
だから仕上がりがどうなるのかはまったく分かっていない。
色とか形とか、ほんの微かな手がかりから始まり、後は本当に「ノリ」。
多分自分のなかの混沌に梯子をおろして降りて行き、そこから何か見つけ出して形にしているんだろうと思う。
だから、梯子が無いときに無理して何かかたちづくっても、今回のシリーズでは何か違うのだ。
梯子がかかるのを待っても良いことにした。焦る必要はない。待つ時間は大切。
そう分かったというか決めたというか、そうなってから、
ますます純粋に自分と向き合うことの大切さを痛感しつつある。
長くなるからその話はまた後で。
最近刺した刺繍。
全面を刺し埋めて、更にのせていく。
刺し埋めた上にのせた時は、ほどくと穴が目立ったり糸同士が絡まったりするから
やり直しがきかない。
次のひと刺しはまさに、でや!と真剣勝負、そのときのベストなのだ。