こんにちは~、アーティストchiguです。
織っては仕上げ、また次の経糸を織機にかける日々。
基本的な工程は同じでも、作業には毎回変化があるので新鮮だ。
糸も、色も、織る模様(組織)も変わる。
より良くなる織り方、仕上げ方を探求する。
作業をより効率よくするための工夫のしどころも探し続ける。
この静かなドキドキワクワクがあるから次々に織りたくなるんだな、きっと。
さて、今回は久しぶりに織機のペダル10本をフルで使う柄。
いつもはだいたいは8本で、少ないと4本かな。
ペダル。こんな風になっている。
模様を織るためには、順番に並んだ経糸を模様が出るように上げ下げし、その間に緯糸を通す。
織機って言ってみれば、その作業を手足で効率よくできるようにした道具だ。
で、その経糸の上げ下げは、最終的にペダルの踏み順で行っている。
言葉にするとわかりにくいけど・・・。
さて、ペダルで糸を上げ下げするには、
経糸を通してある上の方の装置とペダルをコードで繋がなくてはならない。
このタイアップと呼ばれる作業は
おそらく織り始めるまでの準備のなかで一番身体に負担がかかる工程。
織機の下に潜り込み、上の装置に模様を作る順番でコードをかけ、そのコードをペダルと繋ぐ。
間違わないように神経を使うし
身体を不自然に屈めて上を見上げたり下を確認したりしていると
足はしびれるし肩が妙な凝り方をする。
Louet社の織機には優れた点がたくさんあるけれど、
一番ありがたいのはこの作業がかなり楽に出来ることだ。
従来の殆どの織機のようにコードを木製パーツの穴に通したり、
ペグと呼ばれるプラスチックの留め具で固定する必要が無い。
かわりにコードはだいたいは横に滑らせ、その後はペダルのネジにひっかけるだけ。
Springのこの作業だってそれなりに大変ではあるけれど
重いペダルを支えながらコードを通す必要が無いと言うのは、本当にありがたい。
時間が短くて済む、ということは、変な姿勢でいる時間が短いと言うことでもある。
このペダルの工夫は形になってしまえば「な~んだ」、なことだけれど(ネジ刺しただけだもんな)、
単純なことだからこそ、これをはじめに考えて実現した人はすごいと思う。
というわけで、今日は久しぶりにLouet社Springの解説でした。
Springのタイアップについて詳しく知りたい方は、
YouTubeで「Louet Spring」で動画を検索するとけっこう出てくるので参考になると思う。
リンクを載せようかと思いきや、その手の動画が今はたくさん増えていたので
ご自身で選んでみて下さいね。
英語が聞き取れなくても手元の作業が見えれば問題なし、だよ!
締めはおちびの写真で。
ベランダから取り込んだベッドパッドに倒れこんで眠る、の図。
自分のベッドでぐーすか寝ていた筈が、
パッドを取り込んだのをいったん床に置いたのを見るや
さっと起きてさっと乗ってさっと倒れてさっと眠る。
なんかすごい。