こんにちは~、アーティストchiguです。
オートクチュール刺繍と、手紡ぎ&手織りをしています。
ここのところはアトリエで新しく糸を織機にかける作業がメイン。
疲れると糸紡ぎをする。延々続いているカシミアの紡ぎ。
刺繍は糸を発注したところでちょっと中断しているところ。
織機に新しくかけている糸は細い。でもなんとかやれている。自分でどこまで出来るかな。
織物教室に通い始めたとき、ある程度期間を区切って通おうと決めていた。
ずーっと通い続けるつもりで始めるのではなくて、たとえばまず1年通ってみること。
そこでまだ通いたいか、それともある程度のことが習得出来ていたら教室ではなく家で織ることにするか、決める。あるいは1年経たずに手織りは自分とは合わないと思うかも知れない。
いや、始めるときの予感として、合わなくて早々にやめてしまうということは無いだろうと感じていた。始めたらずっとやるのではないかと思っていた。
とにかく区切りなく通い、通っていることに安心して自分なりのチャレンジをしなくなることが怖かったから、短期間で卒業することは決めていた。
実際には通って1年経ったとき、自分がなにも出来るようになっていないと感じてもっと通うことにした。
カリキュラムも道半ばだし、経験豊かで自由でクリエイティブな先生のそばに居られることは私にとって素晴らしい時間だった。
そして2年目の夏に、自分のアトリエに織機を迎えた。家でも織れることになった。
家でひとりでもやってみる、という経験を機に、2年で教室を卒業することを意識した。
相談すると、先生にはカリキュラムが全部終わらなくとも残っている課題は自分で家でも出来るものばかりだと助言を頂いた。
また来ても良いのよと言って頂いたことも大きな安心材料になった。
そして昨年の12月はじめ。今月末でいったん卒業だな~と思いながら新しい課題に取り組んでいたら、教室で眩暈を起こしてその後はしばらく外出もままならず、教室にも通えなくなってしまった。
回復してきてそろそろ教室に行って課題を仕上げて終わりに出来るかなと思っていた矢先に世界はコロナ騒動に突入。それぞれがこの時期に教室に通うかどうかの選択を迫られることとなり、私は織機にかかっている課題をいったん切って持ち帰り、その後のことは流れに任せることにした。
すぐに緊急事態宣言で、織物教室そのものもお休みとなった。
そんなこんなで、私の織物教室はいったん卒業しようという区切りを目前に、なんとなく中途半端に中断したかたちになっている。
12月に切って持ち帰ったサンプル。
すごく気に入っている。
こういう、ウールで模様を入れる織物って見るのも織るのもものすごく好き。
またラグも織りたいな。
いずれにしても教室にはもう通っていなかっただろうけれど、ぷつん、とこんな風になったのはやはり寂しい。
一方で、また先生や先輩方にお会いしたり、教えて頂いたり、私の粗忽なミスを笑ってフォローして頂いたり、そんな時間が二度と無いわけじゃないんだし、とも思っている。
今は家で出来ることをどんどんやろう。
自分でやってみる、というのは私にとってはすごく豊かな時間だ。
分からないことを試行錯誤して乗り越え、失敗は次につながる重要な手がかりとなる。
その都度、次はああしよう、こうしようと試してみたいことが増えていく。
そんなわけで今日は綜絖通しの続き。
織れるまでまだ長い。ひとつひとつの作業を大切に取り組むぞ。