こんにちは~、アーティストchiguです。
昨日、良い天気だな~と窓の外を眺めていた。
で、ふと、綛で届いた糸の糸巻きをベランダでしてみたらどうかな、と思い立った。
ベランダには木製の頑丈なベンチがあって、道具を設置するにもちょうど良さそう。
室内でカセ繰り機と糸巻き器をちょうど良い距離で設置できる場所って案外無いものなのだ。
この、クランプをがっちりとりつけられるテーブルや台ね。ありそうで意外と無いんだよね。これまで、狭いところでけっこう苦心して作業していたよ。
このベンチは厚みも頑丈さもばっちり。
で、あたたかい日差しの中、時折吹く風を感じながらくるくると糸巻きをして過ごした。
もちろんイヤホンで音楽つき。
途中で白チワワのちびナナたんが窓越しに「そちらに行きたい」と訴えるのが目に入ったので、膝にのせてあげて作業した。
おチビは珍しく大人しく一緒に日に当たっていた。
こんなこと出来るのって今の気候だけだな。暑くても寒くてもダメだ。
今日は貴重な一日というわけか。
さて、惨事が起こったのはこの後のこと。
とても機嫌よく何玉か巻き取り、とうとう巻き取りが終わって最後の玉をボビンから外そうとしたところ、外れない。
なんというかがっちりくっついていて、どうにもとれない。
はじめこそ巻いた糸玉が崩れないように慎重にいろいろ試していたが、そんなのぜんぜん通用しない。
ボビンについたまま糸を出して使えば良いか、と思いきや、中でなにか絡まっているのか糸が引き出せない。
1時間近く、後半は殆ど力技で格闘した末、糸玉はなんとか外れたもののボビンの割と重要な部分がぱちっと割れて破損してしまった・・・。
こんなことってあるんでしょうか。
糸巻き器でこんな大変なことになるって聞いたことが無い。
だいたいは「い~と~まきまき、楽しいね」なんていう楽しいかいささか退屈か、くらいの作業で、出来上がった糸玉を可愛いと愛でたりするのが定番だ。
細い綿の糸だった。ときどき糸がずるっと滑ってバランス悪く変な場所に巻き取れていたりして、その都度直していたつもりがうまくいっていなかったのかも知れない。
ボビンに妙に絡まる形になってしまっていたよう。
けっこう綿の糸だって巻き取りしてきたけど、これは初めてだな~。
まあけっこう落ち込みましたよ。
道具ってみんなそれぞれ大事にしているつもりだからさ、壊しちゃってさ、本当にがっかり。
上手くいかなさにイライラしたり落ち込んでいたりしていると、格闘しているあいだベッドで丸くなって寝ていたおチビナナたんがてけてけ、と起きてきて、膝によじ上り、私の顔を両手で押さえつけてぺろぺろしてくる。
まあまあ、ってな感じ。
イライラした空気を発していたんだな。ごめんね、と我にかえる。
その後は少し落ち着く。まあ仕方ない。次に綿糸を巻き取るときは、紙芯をつけよう。
その前に糸巻き器を調達しないとな。
動物の力は偉大だ。
何しろちょっとぺろぺろしただけで、がらっと空気や気分を変えてしまう。
そのへんは人間よりずっとパワフルだと私は思っている。
おチビのそういうところ、尊敬しちゃうな。