ウクレレ2号の日、から考えたこと つくるってこと

こんにちは~、アーティストchiguです。


今朝は白チワワのおちびのワクチンのために早くから獣医さんに行っていた。

健診も兼ねたフィラリア検査もするので採血しなければならない。

健診も兼ねた採血となると、その朝は何も食べてはいけないということになる。

・・・これは試練だよ・・・おちびにとっても私にとっても。

何しろいろいろとトッピングを工夫したご飯を楽しみにしているおちび。

朝いちの散歩中のオヤツを楽しみにしているおちび。

それが、もらえない。

あらゆる方向から視界に入る努力をして、「もらってないよ~」アピール。

いや、分かってるよ、分かってますって。

これがまた、キラキラしたいたいけなおめめで可愛くこちらを見上げたりするんだわな。

これは別の日に撮った写真ですが、まあ、こんな感じで見上げてくる。参るよホント。

いや~、つらい。おちびもつらいでしょうが、私もつらい。参ったねこりゃ。

まあ、そんなこんなで精神的にそれなりに消耗して帰宅、

無事にご飯を食べさせて午前中はそれでなんとなく終わってしまった。


いや、今日はそういう話ではありません。

職人さんによる工房メイドのウクレレを手に入れたことで、

手でものを作るということについて考えていた、という話です。

ちなみにウクレレの話はこちら。


とくに機織りをしていると、なぜ私が手間をかけて作るのだろう、ということをしばしば考える。

人は、労力を軽くし、ものを量産し、より安く多くの人に行きわたるように生産というものを進化させてきた筈だ。

その結果として、そう悪くない品質なのにとても安いストール、というのはたくさん売られている。


でも私はこうしてかなりの手間暇をかけてストールを手織りし、

仕上げまですべての工程を手作業で行う。

好きで趣味だから、という場合と違って

誰かが購入することを前提に価格をつけるとなると、

その膨大な時間の結果として生じる価値について

しっかりした自分の理屈のようなものが必要になってくる。

現実的な実用アイテムを、地に足をつけて販売するために。


手仕事だから良い、手間がかかっているから価値がある、という言葉は私のなかでは納得いかない。

そこで満足してしまうと「手仕事」という耳に心地よい言葉の表面をなでるだけになってしまう。

ふと、なぜ私はこれをしているのだろうと立ち止まったときに

なぜ良いものなのかを説明できなければ。

量産となにが違うのかを説明できなければ。

それが分かっていれば、ひとつひとつの工程の意味を自分の中に浸透させて

大切に作業し続けることができる。


今のところとくにラムウールのストールに関してはその説明は明確だ。

細い糸を隙間をあけて織り、仕上げで縮める。

その準備から仕上げまでを人間の私のもつ感覚を頼りに手で行うから、

最終的にとても軽くてとてもあたたかく、風合いの良いストールができる。

サイズからデザインまで組み立てるのでアトリエならではの個性がある。

その質は量産のものとまったく違うと思う。

手にとって頂ければ分かる、と思っている。

それが自分でも感じられるから、ひとつひとつの工程が苦ではない。むしろとても楽しい。

もっともっと深めていきたくなる。

だから、この説明も今の時点でのことだ。

考えながらやればやるほど工程の持つ意味は厚みを増していくだろう。


さて、工房メイドのウクレレのまろやかな音色は私の心をきゅっととらえた。

音色だけではない。

手に取ってみると、作りの美しさにどきどきしたし

弾けばチューニングの安定していること、すっと馴染んで弾きやすいこと、

そのひとつひとつに満足した。

工房で職人が作った楽器、というのは、こういうことなのか。じわじわ感じる。

なんて大切なものなのだろう。

良い楽器は繊細な一面も。これから梅雨の時期、湿度管理もしっかりしないとね。


量産でも良いものはたくさんある。

でも、量産ではどうしても追いつかない領域というものは確かに存在する。

ウクレレ2号を手にとったことで

手間をかけて手でものを作った領域というものは、受け取った側にきちんと伝わるということを

「購入者側」としてしみじみ実感できた。


その領域は、作り手が、どうして自分はそれを作るのか、

自分のなかで腑に落ちる理由を持っているときにだけ開かれるのかも知れない。


素敵なウクレレちゃん、来てくれてありがとう。

音楽に限らない大切なことを私にあらためて考えさせてくれたね。


私は私でこれからも「わざわざ手間暇かける理由」を自分に問い、

向き合いながらやっていこうと思う。

いつもそこに立ち返ることが出来ていれば、

テクニックもマインドもアップデートしながら明日はもっと良いものができるんじゃないかな。

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