見ていて欲しい

こんにちは~、アーティストchiguです。


犬って、人に見てもらっているのが好きだ。

「構ってもらっている」という状態ならだいたい嬉しいらしい。

仔犬をしつけるときに叱るのは逆効果、というのはこのことが大きい。

ちょっと「こら!!」なんて言われるのは嬉しいの範囲内だから、いたずらをして「こら!!」と声をかけられたら「やった~!」と嬉しくなって、これをすれば相手にしてもらえるんだなと学習する。

結果、こら!!と言われたことをまたやることになる。

仔犬はテンションが上がるとコントロールが効きにくくなるから、嬉しいな、きゃっほ~!なんて盛り上がったらしつけも何も無くなってしまう。

一方で、怯えるほど叱りつけたところで、それもそううまくいかない。

犬の個性によって対応は違うし、それを掴むには日頃から意識して相手を知ろうとすること、その上で試行錯誤の繰り返し、と言うしかない。

そしてこちらがある程度穏やかな平常心を保ち続けること、それを犬とも共有すること、そんなところじゃないかな。


さて、我が家のおチビも例にもれずで、注目を浴びるために何かと頑張る。


今日は可愛くまとまった糸玉の写真を撮ろうと床に籠を置いたとたん、もちろんやって来た。


どれどれ、とやって来る。

こちらが構わずカメラを構えていると

「これならどうだ」と糸を引き出して持って行こうとする。


それはやめて欲しいな~、と糸先を戻しに行くから、おチビの勝ち。

「よっしゃ、来た来た」と待っている。可愛いよねえ。

撫でて「可愛いねえ。お前にゃ参るよ」なんてひとしきりやっていると、その後は満足するのか自分のベッドに戻っていく。


アトリエの床には糸玉や羊毛の入った籠がいくつか置いてあって、おチビはその気になればそれらを出して遊ぶことが出来る。

でも、人がいない間は絶対にそんなことしない。

留守の間はただただ寝ているらしい。

われわれが同じ部屋にいるとき、そしておチビが相手にして欲しいとき、がさがさっと音を立てて糸を出そうとしたりする。

「やめて下さいね~」と声をかけられると嬉しそうだ。

そして、ちゃんとやめてくれる。

仔犬だったら高いテンションのままに何度もチャレンジするんだろうけれど、おチビはもうちょっとで3歳。

それなりにうまい付き合い方を学習していて、「ここでやめて可愛い顔をしていると撫でたり抱っこしたりしてくれる」のを知っているから、そのようにして待っている。

こちらも、それにのる。


先代ナナたんと暮らしていてつくづく思ったけれど、犬は一緒に居る時間が長いと、びっくりするくらい「ツーカー」になることが出来る。

本当にいつの間にかそれと意識しない交流の積み重ねで、言葉が無くとも通じるものがどんどん増える。

その点で動物は人間より長けた部分があるんじゃないかって思うくらい。


ま、おチビのことは、おチビがそう努力しなくてもだいたい見てるよ。

何しろ可愛くて仕方ないんだからさ。

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