ヤクのブランケットはぬっくぬくのふわっふわ

こんにちは~、アーティストchiguです。

オートクチュール刺繍、手紡ぎ&手織りをしております。


とうとう手紡ぎヤク糸のブランケットが完成した・・・うぅ。

ってもちろん泣いちゃいないけど、そういや長かったな~と感無量といいますか。


紡ぐところからなかなか難儀した・・・手触りが良いだけにすべすべと手の中から逃げてしまう。

油断すると細すぎてきりきりした糸になってしまうし、かと言って撚りが甘いと毛玉になるしね。


織るのにも勇気が要った。

手紡ぎ糸って売っている糸とはかなり違う個性がある。

その上、初めてのヤクだったから、いちいち工程ごとにすごく気合が入ってたんだよね。

失敗したらもったいない、とか、でもやるしかない!、とか。


どんな織り方で織るか、どのくらい縮むと想定して計画するか、

どの程度縮絨したら良いのか、そもそもウールのように縮むのか?!などなど、

何もかもが試行錯誤のまったくスタートライン。

縮絨も勇気が要ったけどやったぞ~。

けっこう隙間をあけて織ったから縮めたい。でも質感は損なわないように。

洗面台にお湯をはって押し押し、もみもみ。

実は干したときは、感触がガサガサしてしてしまったように思えて不安になったね。

しか~し、乾いてくるにつれて、握ったときのふわんふわん、すべすべ、が手に伝わってきて感動。

かなりうまくいったと思う。

顔をくっつけてもふもふもふもふしてもまったくチクチクしない。

とにかくもふもふもふもふしている。

握ったときのふわ~んとしたボリュームも良し。

空気をたっぷり含んでいるのを感じる。

膝がぽわ~んとあったかくなる。

欲を言えばもうすこ~しだけ、厚みがあると良かったかな。


こちらが縮絨前↓

こちらが縮絨後↓

かなり糸がふくらんだり起毛したりして、すき間が埋まったのがわかる。

嬉しいな~!!


どうしてわざわざ糸を紡ぐのか、ということをいつも頭のどこかで考えていた。

色がきれいで質の揃った素晴らしい糸がたくさん売っているのに。

私はどうして紡いで、織るのか?

楽しいの先にある、もっと楽しい。

それは紡いで織るという作業の楽しさ、もっと先にあるのは、探究する楽しさ、そして結果の出る楽しさ。

さらにその先、作品として手に取って頂く楽しさ、は、目標。

発表して、手紡ぎ手織りのブランケットの良さを、お客様と共有できたらな。きっともっともっと楽しいだろうな。


私が今目指しているのは、使い勝手はもちろん、置いてあるだけで温もりを感じるブランケット。

ふんわりあったかいこと、そしてインテリアになじむナチュラルカラーをいかしたデザイン。ちゃんとおしゃれなブランケットになるように、糸ごとに組織を選んで。

それって自分が素材を選び、場合によってはブレンドして、紡いで織ることで実現すると思う。


一方でカラフルで凝った組織の織物もものすご~く好きだから、そういうストールや小物なんかは購入した糸で織りながら、その間に紡ぎためた糸でときどきナチュラルな手紡ぎブランケットを織る、っていう感じになるかな。

あ、ラグ織るのも好きなんだよな。

やりたいこといっぱいあるなあ。

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