先代ナナたんとおちびのナナたん②

こんにちは~、アーティストchiguです。

昨日、久しぶりにパーマをかけた。

気に入ってヒヒヒと笑っていたが、夕方にふと鏡を見たらなんかに似てるな~。

・・・あ、ベートーベンの頭。まあ、いいけど。


さて、昨日からの犬たちの話、続きです。

昨日の記事はこちら。


ようやく気持ちが落ち着いてきて、わたしたちは次に一緒に暮す子のことを、長年お世話になっている仔犬の販売をしている方に託した。

以前は普通のショップのように、仔犬が店頭に並んでいてそこから選ぶようなお店だった。

(と言っても小さな店で人はあまり来なくて静かだし、環境が良いお店だよ。)

でも私たちがお願いした時は、店頭にはワンコを置かず、われわれのようにそれまでも縁のある顧客からニーズがあったときだけ探してくれる、というスタイルになっていた。

私は小型犬であればあとはこだわりは無いんです、来てくれる子を迎えますと伝えた。

いつどんな子が来るのかは分からない。来たら、その子が、我々と暮らす子。


けっこう待ったと思うけどどうだったかな。記憶が定かじゃない。

待つ時間があったのは良かったと思う。

より癒える、とか、より心がしっかりした状態で迎えられる、というところで。

こういうのって人間の私たちがあれこれ思案してコントロールせずとも、勝手になんでもタイミングよく起こるんだと思う。


2017年の7月に仔犬が来ましたよと連絡を頂いた。

先代ナナたんの名前は、2007年7月に来てくれたから、それを覚えていられるように77の数字をとってナナとつけた。

今度も名前はナナたんか~!なんて思いながらお店に向かい、

とうとうおちびと対面した。

とても小さい小さいおちびがガラスの向こうでちょろちょろと動いていた。

先代ナナたんと同じ、白いチワワだった。

抱っこさせてもらうと、しゃがんだ私の膝の上で立ち上がって、ものすごく小さな尻尾をちたぱたと振りながら顔を舐めた。

初対面だったからあまり長く交流せずに居場所に戻してもらった。

ゲージを覗くと、おちびはちょろん、と舌先だけ出してこちらを見た。

私は、「あ・・・」って思って、それ以上何か考えられなかった。


あれだけ分かりやすいサインをお願いします!!!って言ってたからね~、

これでもかってくらいやってくれたんだね。

同じ名前になる時期に、そうお願いしたわけじゃなかったけど白いチワワの姿で。

そして「舌先でもちょろんと出してくれたら分かりやすいんだけどな~」と言っていたのも、やってくれた。


生まれ変わりだろうがなんだろうが、来てくれた子を迎える心の準備がばっちりだった。

でも先代ナナたん、来てくれたんだね。

私はそう、ちゃんと信じた。それまでの私だったら現実的な説明や理屈をつけて(いくらでもつけられる)、不思議なことなんて受け入れなかったろうと思う。

でも先代ナナたんと私たちの間に起こったことだ。理屈なんて要らない。

白いチワワたちは、そんな風にも私の人生観を変えてくれた。

不思議なこっちゃ・・・って思うことが起きる。ただそれを受け入れれば良い時もある。


おちびは我が家へやって来た。

おちびはもう舌先を出さなかった。

ただ、実家の母が抱っこしている時に、「お前はあのナナたんなんでしょう?そうなら舌を出してごらん」と言ったら、ちょろんと出して母を見上げていたそうな。


当然のことながら、先代ナナたんとおちびのナナたんはまったく違う。

おっとりしていて可愛い顔で首をかしげて我々に色々やってもらうのが大好きだった先代と

(水を新しく入れ替えて、窓を開けて、抱っこして、そのおもちゃとって、と、我々を動かすのがものすごく上手だった)

雑でいささか乱暴でエネルギッシュでなんでも自分でやりたがるおちび。

そりゃね、遺伝子を受け継いでるとかじゃなくて、生まれ変わりって言う現実的には縁の無い別の個体だからね、似てるわけない。

いつも楽しげなおちびと一緒に暮して、だんだんそんなエピソードも薄れて行って、目の前のおちびのことだけを考えるようになって。

そんなこんなで、おちびはおちびとして、家族になった。

先代のことを思い出すことはあっても、いなくなってしまった悲しみではなくて、一緒に暮していたときのあんなことこんなことを思い出すようになって、今はそれが当たり前だ。


が、私が生まれ変わりということをすっかり忘れ意識しなくなってからも、不思議な出来事は続いたのであった・・・。次回に続く。




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