こんにちは~、アーティストchiguです。
オートクチュール刺繍、手紡ぎ&手織りをしております。
創作の世界はジャンルそれぞれそうだと思うけど
刺繍の世界にも、ちょっとびっくりするくらい色んな素材がある。
以前はその素材の多さにひるんで、自分には刺繍って出来ないだろうと思っていたくらい。
刺繍用のものじゃなくても使ってみて、刺繍ってなんでも刺しちゃって良いんだな~と思う時もあれば、
「おぉ~」って言う素材に新たに出会ったりする。
「おぉ~」のひとつがマイクロビーズだ。
マイクロって言うくらいだからものすご~く小さいわけよね。
それまでもアンティークビーズで1.5mmとかあって、そのビーズを刺すために髪の毛のように細い針を入手したりしてたけど
マイクロビーズってそれよりも小さい。
あんぱんのてっぺんにケシの実がくっつけてあるの、たまにあるよね。
あのケシの実をイメージしてもらうと良いかなと思う。
この白い粒々ちゃんね。
かなり拡大したから違和感がないかもしれないけど、近くの金色のビーズが2mm。
それよりずっと小さい。
今回はこのビーズを使ってみてる。
はじめに参ったな~と思ったのが、一番細い針には通るけど、その針孔とその先の糸に通らないってこと。
針孔に糸が通ってるってことは、糸が二つ折りになっているわけよね。
その、二つ折りのボリュームは、もうビーズに通らない。
この針が使えなければ何にも使えないよ?!と一瞬焦った。
いや、でもかぎ針で刺すリュネビル刺繍はビーズを糸にさえ通してしまえば刺すことが出来る。
針を使わず、しかしビーズを細い糸に通すには・・・。
えっと、糸をボンドで慎重に固めて、針のかわりにしてそのままビーズを拾って通した。
正直言ってこれまでで最もしんどい作業だった、と言っても過言ではないかも。
とは言え解決策を見出してやり遂げた喜びは大きい。
単純にやってやったぜ、ってやつね。
で、刺せてます。いぇ~い。
小さいってことはあんまり目立たないってことなんだよね。
でも、まるで布の延長のようにちょっと白いぽこぽこのある感じがすごくカッコイイ。
これはこのビーズじゃないと出来ないことだなってキシシと笑う。
今の刺繍枠には、これまで使って来なかった素材がいくつか使われている。
その都度チャレンジで、その都度楽しい。
これからも色んな素材に出会ってうわ~って興奮して、四苦八苦して使ってみて、
ちょっと感動しちゃうんだろうなあ。