こんにちは~、アーティストchiguです。
ネットの作業が一段落するまで、と一時お休みとなっていた織物を再開。
MY織機、ルエ社のスプリングに経糸をかけている。
スプリングについて出来るだけ情報をご提供したいと思いつつ、
自分自身がまだ試行錯誤しながらの精一杯でなかなか写真を撮りながらの作業が出来ない。
本日はスプリングの後ろ側と荒筬について。

ルエ社製品の特長に、荒筬があると思う。
織機のてっぺんにもともとついていて、頑丈な樹脂製。
スプリングや、スプリングに近いタイプの織機には標準装備しているから荒筬を別に買ったり作ったりしなくてOK。

荒筬と言うと1センチごと、というイメージなんだけれどルエ社のものはその幅が狭くて約5mm(赤い矢印の部分)。
なんでかな~と思っていたが、使っているうちに、インチとセンチで生じる差をなるべく解消するためではないかと思うようになってきた。*あくまで個人の感想です。
1インチは約25mm、1センチは10mm。
5mm幅の荒筬だったら、インチを使う人は1/5毎で計算すればいいし、センチを使う人は1/2毎で計算すれば、両方だいたい大差なく使えるということではあるまいか。
え~と、あくまで個人の考えです。ホントのところは分からない。
5mm幅の荒筬というのは、10mm幅よりもちろん手間が増えてちょっと面倒かも知れない。
それと、私が好んで使う細いラムウールは糸同士が毛羽でくっつきやすいから、この細い幅に入れてしまうと巻き取りのときに絡んで切れやすくなり、慎重な作業を必要とする。
体験の際にも、モヘアのように毛足の長い糸のときは別のやりかたでやった方が良いとアドバイスを頂いた。
私も今後はラムウールはこれまでの筬を使った仮筬で幅出しをしようと思っている。
これは使い分ければ良い話なので、そもそも荒筬が標準で本体にくっついていて、別の部品としての荒筬の準備をせずにすぐに使い始められる便利さを考えると、やはり使いやすい織機だと思う。
ちなみに今回は細い綿糸。こちらはくっつかない素材なのでとてもスムーズに巻き取りが終わった。
画像の青い矢印で指した糸は、荒筬にかけおわった糸を抑えている糸。これもけっこう合理的で、何かと広い場所を必要とせずに作業出来るのだ。私のアトリエはとても狭いので、長い棒を取回す横のスペースが無いからこのやり方が便利。
スプリングの大きな特徴のもうひとつに、サイズがコンパクトである、ということがある。特に奥行の無さが、私がこの織機に決める際の大きなポイントとなった。
何しろ部屋に入らないことにはどうにもならない。
後ろ側はこんな風で

この赤い矢印の部分がとても短いから、奥行をとらない。
ただ、この部分が短いと言うことは、ちょっとごたついた状態の糸を整理するスペースも狭いということになるから、多少の慣れが必要だった。
でもそれもすぐ慣れることだから、そうと分かったうえで作業する分にはなんの問題もない。
何しろそのおかげで自宅で機織りが出来るのだ。
というわけで、今日はルエ社のスプリングの荒筬と後ろ側の構造のことでした。
私は付き合いはまだ浅いながらこの織機が本当に気に入って大好きで、どれもこれもが長点に思える。
いくつか乗り越えたささいなトラブルもあったのでトラブルシューティングも記事にしていけたらいいけど。
ただ、トラブルの時なんか必死だからねぇ、「ブログに載せよう」なんて写真撮ってる場合じゃないかも知れないけど・・・。
今日はこのあと、綜絖通しをする。
それに疲れたら刺繍をすると思う。やることたくさん。